ローコスト住宅のメリット3選!デメリットや家づくりのポイントも解説

この記事では、ローコスト住宅のメリットやデメリットを解説し、家づくりで気を付けるべきポイントをご紹介します。

ローコスト住宅は安く家が建てられるため人気がありますが、メーカー選びには注意点もあります。

さらにローコスト住宅のデメリットについて知ることは、後悔の少ない家づくりに役立つのでぜひ参考にしてくださいね。

ローコスト住宅のメリットを解説

ローコスト住宅メーカーで家を建てると、一般的なハウスメーカーで建てる場合と比べてどのようなメリットがあるのでしょうか。

それぞれがメリットとなる理由を含めご紹介します。

建築費を安く抑えられる

家の建築費用を安くできることは、ローコスト住宅で家を建てる際の大きなメリットです。

一般的なハウスメーカーとローコスト住宅メーカーの建築費を坪単価で比較すると、最大で倍近くローコスト住宅メーカーの方がお得に建てられる場合もあります。

建てるのに2,000万円かかるところが1,000万円で済むと考えると、ローコスト住宅を選ぶことのメリットの大きさには驚きますよね。

家を安く建てられれば、住宅ローンの負担を軽くできるため、経済的にも精神的にも楽になります。

借入額が少なければ、月々の返済額を少なくできたり、返済期間を短くしたりすることもできるでしょう。

賃貸から戸建てへ住み替える場合、月々の返済額を賃貸の家賃より安くできれば、これまでより小さな負担で大きな戸建て住宅に住むことだってできます。

楽して大きな家に住めて、しかも完済すれば返済の負担から解放される、という流れをスピーディーに実現できることが、ローコスト住宅のメリットといえるでしょう。

工期が短く予定が立てやすい

工期が短く、早いタイミングでの入居が可能であることは、ローコスト住宅を選ぶことのメリットです。

一般的なハウスメーカーなら半年近くかかるところを、ローコスト住宅なら約3か月で引き渡し可能となるのが一般的です。

工期が短いと嬉しいポイントは主に2つあり、賃貸の家賃負担を少なくすることができることと、新生活の準備がしやすいことです。

まず家賃負担については、賃貸から戸建てへの住み替えの場合、工期が短いほど負担は少なくできます。

例えば、家賃7万円の賃貸に暮らしながら戸建て住宅の建築をする場合、工期が6か月だと42万円もかかってしまいますが、3か月であれば21万円の家賃負担で済むというわけです。

次に新生活の準備については、転勤や入学に合わせて家を建てる場合、早く入居できれば新しい生活への準備をゆっくりすることができるでしょう。

このように、工期が短いと経済的に助かるだけではなく、新生活の予定が立てやすいというメリットがあります。

好みのカスタマイズができる

好みのカスタマイズができる部分が家にあることは、ローコスト住宅を選択することのメリットです。

一般的なハウスメーカーと比較すれば自由度は高くないものの、ある程度の選択肢から好みのデザインや仕様を選べることは魅力といえます。

例えば、壁紙や建具の種類が変われば、家の雰囲気はかなり大きく変化します。

それらのポイントを好みにカスタマイズできれば、「愛着ある我が家」を手に入れられる可能性が高くなるでしょう。

ローコスト住宅のデメリットを解説

経済的メリットが大きいローコスト住宅ですが、デメリットもあります。

デメリットを知ることは、後悔の少ない家づくりにおいて重要なことなので、ぜひご確認ください。

間取りやデザインの選択肢が少ない

家全体のデザインや間取りを、限られた選択肢の中からしか選べないことは、ローコスト住宅を選ぶことのデメリットです。

ローコスト住宅は家そのものを規格化して、設計や建築の効率化を図ることでローコストを実現しているため、選択肢は少なくなってしまいがちです。

選択肢が限られていることの具体的なデメリットは、生活に合っていない部分があっても変更が難しいことといえます。

生活と間取りのミスマッチはキッチンや洗面所などで起こりやすく、スムーズに使えない間取りだと、忙しい時間帯にストレスを感じてしまうでしょう。

ところがローコスト住宅は規格住宅だから安くできるのであって、規格以外のものに変更すると高いオプション料金がかかることは少なくありません。

プロが考えた間取りとはいえ、すべての施主にフィットするとは限らず、実際に暮らしてみて不便を感じるケースもあるということはデメリットですね。

ヨメ
ローコスト住宅は規格化することで打合せ時間を短くして人件費をカットしたり、材料の仕入れコストをカットしたりしているのよ!
ケンタ
規格化することは、コストカットのために重要なことなんだね!

家の基本性能や設備が最低限

屋根材や断熱材など家の基本性能に関わる材料や、トイレやユニットバスなどの設備のグレードが最低限であることは、ローコスト住宅を選ぶことのデメリットです。

ローコスト住宅はできる限りのコストカットのため、設備グレードは最低限に設定しており、グレードアップには高いオプション料金がかかるのが一般的です。

とくに家の基本性能に関わる部分は、快適で安全な暮らしに直結するため、グレードが低いことには注意が必要です。

断熱性や気密性が低いと外気の影響が室内に伝わりやすくなり、エアコン効率が悪くなるので、光熱費が高くなります。

長期的なランニングコストや快適性を考えると、最初にコストがかかっても、グレードアップした方が結果的にコスパが良くなる可能性もあるでしょう。

一方、水回りの設備グレードは最低限でも問題なく使えるので、生活上困る場面は少ないと思われます。

しかしジェットバスなど、高性能な機能を希望する方にとってはデメリットとなるでしょう。

メンテナンス費用が高くなる可能性がある

屋根や外壁などにかかるメンテナンス費用が高くなる可能性があることは、ローコスト住宅を選ぶことのデメリットです。

ローコスト住宅は屋根材なども安いものを標準としているケースが多いため、こまめなメンテナンスをしないとダメージが深刻になってしまう心配があります。

屋根材や外壁などは基本的に価格が安いほど耐用年数は短くなるため、その分メンテナンスの頻度が上がり、結果的にその費用が高くなってしまうのです。

初期費用を安くできても、ランニングコスト的にメンテナンス費用が発生するため、長期的にみるとローコストではなくなってしまう可能性があることにはご注意ください。

家づくりのポイントはローコスト住宅メーカーの選び方にあり!

ローコスト住宅を選ぶことにはデメリットもありますが、優良なローコスト住宅メーカーを選べばデメリットが軽減できる可能性があります

具体的なメーカー選びのポイントをご紹介するので、ぜひ家づくりの参考にしてくださいね。

希望する施工内容を標準としているメーカーを選ぶ

希望する施工内容を標準として行っているメーカーを選べば、ローコストを実現しやすくなります。

ローコスト住宅は規格住宅にすることでコストカットしているため、少々特殊な希望だとしてもそれを標準として施工しているのであれば、安くできる可能性が高くなるのです。

例えば屋上のある家を希望する場合、屋上を基本プランとしているメーカーに依頼すれば、必要な材料を効率よく仕入れることができるため安く施工できるという仕組みです。

また屋上のある家の設計に慣れていたり、屋上施工に慣れた職人による施工が期待できたりと、コスパの良い家づくりができるでしょう。

得意なことはメーカーによって異なるため、希望の施工内容がある場合は、それを得意とするメーカーを選ぶことがポイントです。

自社で職人を雇っているメーカーを選ぶ

自社で技術の高い職人を雇っているメーカーを選べば、施工が問題で不具合が発生するリスクを低くでき、また完成後の補修や点検がスムーズに行われる可能性を高くできます。

職人への賃金を安くしてローコストを実現してる場合、規格化された家の建築であっても、技術的な問題が原因で家の完成度が落ちる可能性があります。

自社の職人の技術が高ければ、安定した家づくりを実現できるでしょう。

また自社で職人を雇っていれば、必要なタイミングで補修や点検を実施できる可能性が高くなり、最小限の作業で済むため効率がよく経済的です。

建設現場を積極的に公開しているメーカーを選ぶ

実際の建設現場を見学できれば、どのような職人が作業しているのか、またそのメーカーが実際にどのような家を建てるのかがわかります。

ケンタ
ローコスト住宅は安いし、適当な工事をされるのではないか…?

このように思っている方は少なくありません。

実際の現場を確認できれば安心できるうえに、見られて困るものがない、信頼度が高いメーカーであると判断できますよね。

現場でチェックするべきポイント
  • 吸い殻が散らかっていないか
  • 材料が雨からきちんと守られているか
  • 工事が大幅に遅れていないか

そもそもこれらの基本的な管理を疎かにしているメーカーが現場公開をしているとは考えにくいですが、もし見学した現場でこれらが守られていないことを発見したら、そのメーカーは避けるべきです。

次に実際の現場を公開しているメーカーには、立派なモデルハウスがない場合も多く、効率よくローコストを実現している可能性が高い特徴もあります。

モデルハウスは宣伝を目的としてメーカーが建てる家ですが、それにも費用が必要です。

そしてその宣伝費も建築費に影響するため、モデルハウスを持たないメーカーはその分のコストカットができているといえます。

そのメーカーの職人を知るためにも、効率よいコストカットをしているメーカーかを見極めるためにも、現場公開を行っているメーカーを選ぶことをおすすめします。

口コミ評価の良いメーカーを選ぶ

実際にそのメーカーで家を建てた施主の口コミは、メーカー発信の宣伝以上に参考になります。

そのメーカーが建てた家の住み心地や、アフターサービスなどについては、口コミでしか知りようがないといっても良いほどです。

「アフターサービスをきちんとしている」といくらメーカーが宣伝していても、実際に実行されているとは限りません。

自社に不利になる情報は発信しないので、そのような情報こそ口コミを頼りに集めるのがおすすめです。

我が家の住宅メーカーの選び方とその後

我が家は約4年前、注文住宅で自宅を新築しました。

その際のメーカー選びで重視したことや、そのメーカーで家を建ててその後どうなったかをご紹介します。

メーカーを決定した際の決め手とは

  • 長期優良住宅に認定される家を建てるメーカーであること
  • 現場公開を積極的に行っているメーカーであること

上記2点を条件として、とくにかく安全性の高い家にこだわってメーカー探しをした結果、SE構法での家づくりを専門とする地元の工務店(以下N工務店とする)と出会いました。

N工務店は長期優良住宅の家を建てることをセールスポイントにしており、丈夫な構造にこだわった設計を行うメーカーだったことが、決め手となったのです。

N工務店は頻繁に建築現場を公開して見学会を開催しており、我が家は数回それに参加しました。

自社で雇っている職人の方についても詳しく知ることができ、信頼できるメーカーであることを確信してから契約したため、後悔の少ない家づくりができたと思っています。

そのメーカーで実際に家を建て、その後どうなったか

現場見学会に参加して、実際に工事をする職人と信頼関係を築いてから家づくりをスタートしたことで、その後も不透明な部分のないプランニングができました。

そして家が完成して入居してからは、少々の手直しが必要な部分もありましたが、自社の職人の存在のおかげでフットワークの軽い対応をしていただけました。

N工務店は地元工務店であるため、近隣にN工務店の建設現場が多く、比較的短い待ち時間で我が家の補修にも対応していただけたのです。

補修依頼をしたときに近くの現場に職人がいれば、直接我が家に来てくれる、といった具合です。

まとめ

優良なローコスト住宅メーカーを選べば、安さが理由の不安要素はありません。

それだけメーカー選びは家づくりにおいて重要な要素といえます。

ローコスト住宅ならではのデメリットは存在するため妥協が必要になる部分もありますが、希望の条件に近いメーカーと出会うことができれば、デメリットを軽減できる可能性もあります。

気になるメーカーの見学会にはできるだけ参加する、参加した際は積極的に話を聞くなど、納得できるメーカー探しのための努力は後悔が少ない家づくりにつながるでしょう。

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