ローコスト住宅で少しでも家を建てる時の出費を抑えたい!
出費を抑えたいなら、太陽光発電をしてみてはどうでしょう?
太陽光発電をすれば、住んでいるだけで売電収入を得られることになります。
でも本当にお得なの?太陽光発電の良いところって何?と不安になってしまいますよね。
家庭用太陽光発電のメリットは4つあります。
- エコにつながる
- 節電になる
- 手入れや故障は少ない
- 太陽光発電パネルのサイズによって発電量も増やせる
メリットを解説しながら、太陽光発電の売電の仕組みも詳しく説明していきます。
せっかく家を建てるならお得に家を建てたい、という方はぜひとも参考にしてみてください。
この記事の目次
家庭用太陽光発電の売電の仕組み
ローコスト住宅でも太陽光発電パネルは設置出来る
ローコスト住宅でも太陽光発電パネルを設置することは可能です。
しかし、太陽光発電パネルを付けることにより、初期投資が必要になります。
- 太陽光発電パネル
- パワーコンディショナー
- 発電量モニター
- ケーブル費用など
- 工事費
以上、5点の物が必要になります。
太陽光発電パネルについては、大きさや発電量、メーカーによっても金額は様々です。
平均的に137.5万円程度が相場になっています。
参考 経済産業省|調達価格等算定委員会https://www.meti.go.jp/パワーコンディショナーとは、太陽光発電パネルで発電された電気を使用できるようにする変換機器のことです。
平均的に15万円以上が相場になっています。
発電量モニターとは、どれぐらい発電されているかを可視化することができるモニターです。
平均的に10万円程度が相場になっています。
ケーブル費用は平均して5万円程度、工事費は30万円以上が相場になっています。
ローコスト住宅のハウスメーカーによって金額もマチマチなので、一度ハウスメーカーごとに見積もりを取って比べてみるといいでしょう。
太陽光発電の売電の仕組み
売電の仕組みは以下の5つの条件によって左右されています。
- 太陽光発電パネルの設置枚数
- 太陽光発電パネルの性能
- 日射量
- 天候や季節
- 周辺環境の影響
さらに、売電収入は売電単価×売電量、によって決まっています。
例えば5kWの太陽光発電パネルを付けると、年間で5,500kWhの発電量が見込まれます。
2021年11月現在、1kWhあたりの売電価格が19円なので、年間104,500円、10年で1,045,000円になります。
国が再生可能エネルギーの普及を目的としたFITという制度で、10年間は1kWhあたり19円の値段は変わらないので、10年間は売電価格が保証されています。
家庭用太陽光発電パネルの寿命
家庭用太陽光発電パネルの寿命というのは正確には分かっていません。
家庭用太陽光発電パネルが普及し始めてからまだ12年程度しか経っていないためです。
ただ、パワーコンディショナーや発電モニターなどは製品規格より10年から15年、太陽光発電パネルは20年から30年が寿命ではないかと推測されています。
パワーコンディショナーや発電モニターを交換しながら、太陽光発電パネルの寿命まで発電を続けると、売電価格が初期投資を上回るでしょう。
ローコスト住宅の家庭用太陽光発電でのメリットは4つ
エコにつながる
温暖化が叫ばれている昨今、発電が一番のポイントになっています。
それぞれの家庭が自然環境からの発電を行えば、環境破壊もグッと抑えられるのです。
売電しながらも環境の維持に貢献できるというのは、素晴らしいことです。
また、屋根に置いておくだけで、資源を使用しなくてもいい点や発電時に二酸化炭素をほとんど発生させない点についてもエコであると言えるでしょう。
節電になる
日中家にいる時は、太陽光発電で作られた電気を使うことができるので、その分節電ができます。
家がオール電化住宅であれば、昼に発電している間に家事を終わらせておくことで節電が可能です。
また、発電している電気をすべて使い尽くすわけではないので、使いながらも売電はできるというわけです。
さらに、夏はクーラーを低い温度にしてかけるのは昼がメインのことが多いので、家にいてもほとんどお金がかからず快適な空間にいることができるのです。
消費税も増え、電気代も上がり傾向にある昨今、少しでも電気代を節約できるのは魅力的です。
手入れや故障は少ない
太陽光発電パネルやその他の物も基本的に手入れや故障が少ないことがメリットです。
そもそも雨風にさらされることを想定して作られているので、メンテナンスはそこまで必要としていません。
メンテナンスがほとんど必要ないということは、メンテナンス費用もほとんどかからないということです。
ただし、寿命で壊れることはあります。
寿命の場合は速やかに取り外しやメンテナンスを行ってください。
太陽光発電パネルのサイズによって発電量も増やせる
太陽光発電パネルのサイズや性能によって発電量も増やすことができます。
家の屋根やスペースが広く取れる場合は、大きな太陽光発電パネルを付けるとさらに売電収入が期待できるでしょう。
初期投資は必要になりますが、売電収入が多ければ多いほど初期費用の回収も早くなります。
屋根や空いているスペースが広いのであれば、大きめの太陽光発電パネルを付けるとさらにメリットが上がります。
ローコスト住宅の家庭用太陽光発電でのデメリットは3つ
災害用には使えない
太陽光発電を付ける時に多くの人が「災害用に」「いざという時に」と考えているようですが、実際は災害用に太陽光発電は利用できません。
発電はできるのですが、蓄電の機能が太陽光発電システムにはないのです。
昼間の太陽があるうちに太陽光発電パネルから発電され、それがそのまま順次売電されているだけです。
災害時などのもしもの時ように利用したい、と考えているなら蓄電池をつけることをオススメします。
初期投資費用が高い
なんといっても、初期投資費用が高いというのが一番のデメリットです。
ローコスト住宅で家を建てたいと考えているなら、家にお金をそんなにかけたくない、と考えている人が多いでしょう。
初期投資として、150万円前後かかるので、なかなか太陽光発電パネルをつけようと思いきれません。
しかし、のちのちの売電収入で家計も助かり、初期投資も4,5年には回収出来るので、その後は住宅ローンを楽にできると考えれば、初期投資してみてもいいかもしれません。
売電収入は税金がかかる
売電収入も太陽光発電パネルのサイズによっては課税対象になる場合があります。
10kW以上の大きな太陽光発電パネルを付ける場合は課税対象になってしまうのです。
太陽光発電パネルを屋根に設置した上に、カーポート太陽光などの太陽光発電パネルを別で置くと売電収入も大きくなりますが、10kWを超える太陽光発電パネルになってしまうので、課税対象になります。
太陽光発電パネルを付ける際は、どの種類になるのかもきちんと把握してから設置しましょう。
蓄電池を付ける時のポイントは4つ
災害時に役立つ
蓄電池は太陽光発電パネルを付けるにあたって、セットで考えてもいいほどの便利なアイテムです。
基本的に太陽光発電では、できた電気は家庭内で即使うか、即売電するかしかできません。
昼間に作られた電気を貯めておくには、蓄電池が必要なのです。
蓄電池で電気を貯めておけば、災害時の時にも役に立ちます。
災害時、電気だけが通らなくなったり、停電したり、電気に悩まされることは多いものです。
まして、オール電化住宅であれば、電気が止まってしまうと何もできなくなってしまいます。
蓄電池に電気を置いておければ、何日間かはその貯めておいた電気で家族が生活できるのです。
売電価格が下がっても自給自足ができる
売電収入は、国の法律として10年間は一定の金額を保証してくれています。
しかし、太陽光発電パネルは20年~30年の寿命があるので、10年以降も売電し続けることができます。
売電できるのはいいのですが、近年売電収入の単価自体が下がってきているのです。
多くの家庭が太陽光発電パネルを付けるようになり、小さな家の屋根やちょっとした場所にでも太陽光発電パネルを付けることができるようになりました。
多くの太陽光発電ができるようになってしまったせいで、電気の単価も太陽光発電が始まった初期の頃に比べるとガクッと下がっています。
今後、売電価格が下がらないとも言い切れません。
売電価格が不安であれば、蓄電池で日中の電気を貯めて置き、夜に貯めた電気を使えば自給自足することが可能です。
自給自足をしていれば、無駄な電気を買うこともなくなり、電気代の大幅な節約につながります。
天気が悪い日や夜も自給自足ができる
太陽光発電だけでは作られた電気を即使うことしかできません。
太陽光がない時間である、夜や雨などの天気が悪い日は電気を電気会社から買って使っているような状態になっています。
売電収入がありながらも、電気を買うこともあるとなれば、電気料金の大幅な節約にはなっていません。
特に、家族がいる時間帯が基本的に夜であれば、使う電気の大半は電気会社から買っていることになります。
しかし蓄電池があれば、昼間貯めておいた電気や天気のいい日に貯めておいた電気を使うことができるのです。
貯めておいた電気を使えれば、本来買わなければいけない夜に使う電気や雨の日の電気を自宅ですべてまかなうことができます。
すべての電気を自給自足で補うことができれば、通常かかっていたであろう電気料金がすべてかからなくなり、圧倒的にお得になります。
初期投資費用が高いので注意
太陽光発電パネルもそうですが、蓄電池も初期投資費用が必要になります。
メーカーや貯めておける電気の量にもよりますが、50万~200万円程度が相場です。
しかし、太陽光発電パネルと同時設置をすれば、工事費は同時にかかるので、後から蓄電池だけを付けるよりも安く抑えることができます。
いつの時間帯に家にいて電気を使うのか、どんな時に電気を使いたいのかをよく考えて、蓄電池を検討してみてください。
まとめ
太陽光発電パネルを設置することで、売電収入が得られるというだけではなく、エコや節電などさまざまなメリットがあります。
売電収入があれば、初期投資費用が大きくなる太陽光発電パネルですが、何年かすれば元が取れるようになりそうですね。
たくさん稼ぎたくて太陽光発電パネルを設置するのは難しいかもしれませんが、少しの節約や早めに住宅ローンを返す足がかりには良いのかもしれません。