安く家を建てたい!
でも、駅の近くや子育てしやすい場所、日当たりや利便性などの立地も気になる!
せっかく家を持つなら、家も土地も満足する場所がいいですよね。
ただ、通常のハウスメーカーに家を建ててもらったとしたら、土地にまで回すお金が少なくなってしまいます。
例えば同じサイズの土地に家を建てるとして、これだけの差があるのです。
ローコスト住宅メーカー | 大手ハウスメーカー | |
---|---|---|
坪単価 | 30〜50万円 | 50〜90万円 |
40坪の家を建てると? | 1200万円 | 3600万円 |
ただ、立地がいい土地というのは値段が高い。
安いのは変わった地形だったり、狭い土地だったりします。
狭小住宅って住み心地はどうなの?と気になるところですよね。
メリットは以下の5つになります。
- オープンな間取りに出来る
- 生活導線が考えやすい
- オシャレな輸入住宅に出来る
- メンテナンスコストが安い
- 好立地に建てやすい
それぞれの理由をデメリットも交えながら詳しく解説していきます。
「建てるなら狭小住宅になりそうだけど、住み心地が心配」という方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
ローコストで建てられる狭小住宅のメリットとデメリットを解説!
ローコスト狭小住宅のメリットは5つ
オープンな間取りに出来る
ライフスタイルに合ったコンパクトな暮らしが出来るのが、狭小住宅のメリットです。
特に間取りでは、リビングとダイニングを分けなかったり、廊下を無くしたりとシンプルな間取りにすると家族間の部屋の行き来もしやすくなります。
子供が住んでいる場合や介護が必要な方が住んでいる場合でも、家が小さいと部屋の行き来もそこまで大変ではありません。
そうすることで、家族の温かみを感じやすい家にもなります。
家族同士のコミュニケーションが取りやすいオープンな間取りになるのが、狭小住宅のメリットと言えます。
生活導線が考えやすい
ローコスト住宅がそもそも風呂やトイレなどの水回りを一ヵ所にまとめることが多いです。
それは、ローコスト化するには、水回りの物は一ヵ所にまとめていた方が配管工事が少なく済んだり、水回り用に必要な部材も少なく済んだりするからです。
そうなることで必然的にローコスト住宅の小さい家は水回りが一ヵ所になります。
そうすると、生活導線や家事動線に便利な家になります。
また、ローコストな狭小住宅が平屋の場合、洗濯を干したり、布団を干したりなどの家事動線も分かりやすくて便利です。
さらに部屋数も多くないので、ゴミを集めたり、洗濯物を各部屋に置きに行ったりなどの家事がある場合も、小さい家であれば素早く行うことが可能なのです。
オシャレな輸入住宅に出来る
最近は平屋で小さな家用のオシャレな輸入住宅が多く売られています。
カントリー感やヴィンテージ感が味わえる雰囲気に出来たり、建坪のサイズに合わせたプランを提供してくれるメーカーも増えています。
また、ロフト付きや吹き抜け付きのものもあり、生活導線だけでなく、オシャレさも兼ね備えられているようになってきています。
ローコスト住宅だからと、見かけのオシャレさを諦める必要はありません。
むしろ、狭小住宅だからこそ部材も少なく済むので、素敵な輸入住宅に出来るのです。
メンテナンスコストが安い
家が小さめなことでメンテナンスコストが安くなることもメリットの一つです。
トイレや風呂などはほとんど変わりません。
しかし、外壁や床、壁などについては面積が少ない分安くなります。
例えば外壁のメンテナンスでは、30坪の費用の相場は70万~100万程度と言われています。
そして、坪数が減るごとに塗装する面積も少なくなります。
よって、同じ内容のメンテナンスをするとしても、費用が安くなるのです。
好立地に建てやすい
駅の近くや都心に近づけば、それだけ土地の単価も高くなります。
そういう時、安くて利便性の高い土地を探すと、変わった地形や小さな土地が多いです。
しかし、ローコストの狭小住宅であれば、そこに家を建てることが出来ます。
良い立地に安く家を建てられるのも、メリットの一つです。
また、狭小住宅であれば鉄筋コンクリート造が適しています。
木造住宅には足場が必要ですが、コンクリート造では足場をほとんど必要としません。
敷地の建築規制にもよりますが、敷地いっぱいに建築が可能になります。
また、コンクリート造であれば、ローコスト住宅の不安点でもあった耐火や耐震性能も優れています。
さらに遮音性能も優れているのです。
価格面でも、木造が坪単価2.5万円程度に対して、鉄筋コンクリート造は1.5~1.8万円程度と言われており、ローコスト住宅向きでもあります。
ローコスト狭小住宅のデメリットは3つ
収納が少ない
家が小さくなると収納スペースが少なくなるのは必然です。
物が多い家や、つい物を増やしがちな人には向いていません。
常に断捨離を意識付けしていく必要があります。
しかし、デッドスペースを生かせば少しは収納スペースを増やすことが出来ます。
2階建てやロフト付にすると、階段下収納を付けることが可能です。
また、屋根裏収納や床下収納なども工夫し活用していけば、収納を増やすことも出来るのです。
家具の配置がしづらい
狭小住宅で一番の問題点は家具の配置のしづらさです。
ソファーを置くと部屋がさらに狭く感じたり、机を置くことで活用出来るスペースが減ったり、と配置がなかなか難しいのです。
そして、入る場所に家具を配置してしまうと導線が考えられていなかったり、雑然と見えて家の良さを打ち消してしまったりもします。
狭小住宅を建てる場合は、まず家を建てる前に家具を選ぶことをオススメします。
通常、家が建った後に部屋を見て家具のサイズや置く場所を考えます。
しかし、狭小住宅で後から考えると家具の配置が難しくなるのです。
なので、設計段階からトータルコーディネートして、家具の位置までも設計に組み込んでもらえれば、その不安も解消します。
お客様を呼びづらい
家が小さくて困るのは、お客様を呼ぶことです。
せっかく訪ねてくれても、おもてなし出来るスペースを確保出来ないことがあります。
また、何人くるかによって、確保したいスペースも変わってきます。
よく来る友達や親戚、何人ぐらい入れるかも具体的に検討しておくといいかもしれません。
そして、タンスなどの収納を出来る限り部屋の中のスペースに入れない方がいいでしょう。
収納で部屋のスペースが少なくなると、さらに人を招くことが難しくなります。
今までの項目の家具や収納にも関わってきますが、スペース確保には十分注意して活用しましょう。
ローコスト狭小住宅がおすすめな方は?
家族の人数が少ない
一人暮らしや二人暮らしなど、少人数であれば狭小住宅が逆に住みやすいと感じるでしょう。
家を建てる土地が狭くて、三階建てや四階建てなどにするなら三人や四人暮らしも可能かもしれません。
小さな空間にたくさんの人が密集して暮らすのは家族と言えど、プライバシーの問題もあります。
また、家族でもあまり集まって生活しているとストレスが溜まってしまいます。
ある程度のスペースを活用しながら生活出来る人数の家族であれば、ローコストの狭小住宅はおすすめです。
バリアフリー設計にしやすい
平屋の狭小住宅であれば、バリアフリー設計にしやすいです。
平屋なので、入り口からも段差をなくすことが出来、二階もないので不便が少ないです。
さらに、シンプルな間取りが多いので、あまり間仕切りがなく、フラットな家を作りやすいのです。
また、近年では入り口や風呂場、トイレなども手すりを自動的に付けてくれるメーカーも増えているので、老後も住みやすい家になるでしょう。
ローコストながら、バリアフリー設計に出来るのは強みですね。
日々の生活も節約したい
ローコスト住宅を建てても、日々の生活でお金を多く使ってしまっては本末転倒。
日々の生活も節約出来るのが狭小住宅のメリットです。
家が小さいと、エアコンやヒーターなどが効く面積が少なくなり、光熱費が安くなります。
また、部屋数が多くないので、照明を使う数も少なくて済みます。
節約しすぎはストレスの元ですが、意識せずとも光熱費が自然と節約出来るのが狭小住宅の良いところです。
日々の生活も一般的な家よりも節約したい、と思う人は、狭小住宅に向いているでしょう。
ローコスト狭小住宅を得意とするメーカー
秀光ビルド
ローコスト住宅ではかなり有名なメーカーで、「コスパに優れているメーカーNo.1」「ローコストハウスメーカーの中で品質が高いNo.1」にも選ばれています。
また、ホームページで坪単価には設備や諸費用なども込みの値段が表示されているので、家づくりの計算もしやすいです。
タマホーム
高い断熱仕様の家を推していて、光熱費がお得に抑えられるのが売りです。
冬暖かく、夏涼しい家は誰もが求める家の条件ですよね。
また、減税対策や給付金についても細かく教えてくれるホームページに安心感があります。
アキュラホーム
「品質も価格もあきらめない」をうたうアキュラホームは、限られた土地での施工も得意としています。
家族それぞれのこだわりやインテリアなども生かす発想もしてくれます。
間取りについても相談に乗ってくれるようです。
クレバリーホーム
家族が集まる家をモットーに家づくりをしているメーカーです。
省スペースでも自室を作ったり、書斎のようなスペースを作るなどして、仕事や趣味を両立させるような家づくりにも力を入れています。
お手伝いしやすい導線など、小さな子供のことも考えられた家づくりも得意です。
セキスイハイム
若い家族でも家を持てることを重要視したマイホーム作りを大切にしてくれるメーカーです。
資金の悩みや家づくり自体の悩みなどもFP監修の知識と共に、一緒に考えてくれます。
また、在宅ワークが増える中での快適さについても考えている会社です。
ローコスト狭小住宅のメリット・デメリットまとめ
ローコスト狭小住宅のメリット・デメリットは家庭によってメリットに変わるものが多くありました。
さらに間取りや建築方法によっては、とても便利になることも分かりました。
また、ローコスト狭小住宅を建てるハウスメーカーによっても強みが違っています。
たくさん比較し、自分に合ったメーカー探しが必要です。