ローコスト住宅で屋上を作る!屋上の特徴や費用について解説

この記事では、ローコスト住宅で屋上のプランニングを考えている方にとって役立つ情報をお伝えします。

屋上のメリットやデメリットとは何か、後悔のない屋上プランニングをするためのコツとは何かを解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

家に屋上を作るメリットとは?

家に屋上があったら楽しい生活ができそうで、夢がふくらみますね。

屋上は考えただけでも楽しそうなスペースですが、具体的にどのようなメリットがあるのかご紹介します。

思っていた以上のメリットがあるかもしれません。

屋外のプライベート空間を確保できる

自宅でバーベキューや水遊びなどのちょっとしたアウトドアを楽しむとき、屋上なら他人からの視線を気にせず楽しめます。

屋上は安全対策のため柵が必須ですが、その柵に工夫をすることで、より効果的に外からの視線をカットすることができるでしょう。

屋外で人目を気にせずに活動できる場所というのは、なかなか得られるものではありません。

庭などにそのような場所を作る場合、かなり高い塀を作っても完全に視線をカットするのは難しく、屋根を作れば屋外とはいえない環境になってしまいます。

その点、住宅地の中でも高い位置にある屋上であれば、少しの工夫で完成度の高いプライベート空間を作ることができるでしょう。

しかし周囲に自宅より高い建物が建ってしまうと、屋上は高層階より丸見えになってしまうことには注意が必要です。

ヨメ
第一種低層住居専用地域など、周囲に高い建物が建つ可能性がない用途地域にある土地を選ぶと、屋上のプライバシーが守りやすくなるわね!

さまざまな使い方ができる

屋上使用目的の一例
  • キャンプ気分を味う
  • 屋上リビング・ダイニングにする
  • 家庭菜園・ガーデニングを楽しむ
  • 大きな洗濯物干し場にする
  • 子供やペットの遊び場にする

これらは屋上の使い方のほんの一例ですが、屋上がいかに幅広い用途で活用できるかがわかりますね。

プライバシーが守られた屋外スペースは、地上の庭以上に幅広い使い方ができることがメリットといえます。

他の場所へ出かけなくても、自宅の屋上でキャンプ気分が味わえるなら、楽で経済的です。

またプライバシーが守られていれば、子どもだけでなく大人だって気兼ねなく水遊びができるでしょう。

屋上は延床面積に算入されない

屋上は屋根や壁に囲まれていないため居住空間とみなされず、延床面積に算入されないため、本来の容積率以上に有効なスペースが多い家を建てられるメリットがあります。

家を建てる土地が狭小であり、容積率上限まで床面積を増やしても居住スペースが不足する場合は、延床面積に算入されることなく有効なスペースを増やせる屋上はうれしい存在となるでしょう。

屋上をリビングのように過ごせるスペースにすれば、室内に広いスペースが確保できなくても、よい気分転換の場所とすることができます。

天候や気候に左右されるものの、セカンドリビングとして使えるスペースがあれば、ゆとりある生活を楽しめますね。

MEMO
容積率とは、敷地面積に対してどの程度の延床面積の家を建ててよいかを定めたもので、地域によって異なります。

家に屋上を作るデメリットとは?

屋上には魅力的なメリットが多いことがわかりましたが、デメリットについてもきちんと把握してプランニングすることが、屋上のある家づくりを成功させるためには大切です。

大きなコストがかかる

大きなコストが余分にかかることは、屋上のある家のプランニングで避けることのできないデメリットです。

屋上作りには、本来屋根になる部分を有効スペースとして活用できるよう作り変える工程が発生するためのコストがかかります。

具体的にどのようなコストが追加されるかご紹介します。

  • 家の構造に鉄骨造が推奨されるケースがある
  • 屋上の防水工事が必要
  • 屋上の重さに耐えられるよう補強工事が必要
  • 屋上へ上るための階段が必要

ちなみに、10.5畳の屋上を施工するのに200万円のコストがかかったという口コミがあります。

一人暮らし向けの賃貸によくある部屋の広さが8畳程度なので、10畳といえばそれなりの広さではありますが、200万円という費用は決して小さなものではありません。

さらに屋上を施工する関係で木造ではなく鉄骨造となった場合は、家全体の施工費もアップすることになるでしょう。

憧れだけで作るには費用がかかるため、屋上の使用目的を再確認してプランニングを進めるのがおすすめです。

雨漏りのリスクがある

屋上は防水工事をしても、雨漏りのリスクをゼロにすることはできません。

屋上の雨漏りの主な原因は、防水加工にダメージが発生することや、排水不良です。

屋上は紫外線や風雨に直接さらされるため、防水加工はダメージを受けやすくなります。

さらに排水溝につまりが発生すれば、フラットな屋上に水が溜まってしまうことになり、雨漏りにつながります。

メンテナンス費用がかかり続ける

屋上やバルコニーに使用されるケースが多いFRP防水は、軽量で防水効果が高い特徴がありますが、耐用年数は約10年とされるため適切なタイミングでのメンテナンスがかかせません。

コンスタントにメンテナンス費用がかかることはデメリットといえますが、それを怠るとさらに出費がかさむことになるのでご注意ください。

メンテナンスがしっかりされていないと、防水加工の寿命は短くなってしまいます。

適切な防水機能が維持されていないとダメージが進行して、床材からの補修が必要になり、40万円前後の費用がかかるケースもあるのです。

表面部分のみのメンテナンスで済めば、高くても10万円弱の費用に収まるというデータもあるため、こまめなメンテナンスを心掛けてコストを節約するのがおすすめです。

屋上への階段施工のため居住スペースが減る

屋上へ上がるためには階段が必要ですが、階段を施工するには最低でも2畳分は必要とされます。

2階建ての戸建て住宅に屋上を作るなら、2階のフロアが2畳減るということになります。

広い敷地にゆったり建てる家であれば影響は大きくありませんが、狭小地の家となれば間取りへの影響は小さくありません。

ケンタ
ちなみに、2畳あれば2人分のクローゼットが作れるらしいよ。
ツマ
2畳のスペースがあるかないかは、狭小の家にとって大きな問題ね!

後悔のない屋上作りのコツとは?

 

高い費用をかけて作る屋上が、満足のいく完成にならなかったら大変です。

少しでも後悔の残らない屋上を作るには、どのようなコツがあるのでしょうか。

屋上を作る目的をはっきりさせる

後悔の少ない屋上作りに大切なことは、何を目的として屋上を作るかしっかり決めてからプランニングすることです。

例えば屋上を緑化して本格的なガーデニングを楽しむ計画で屋上を作るなら、その重さに耐えられる相応の補強が必要です。

屋上のある家が完成してから、自己流で緑化を取り入れると重さに耐えられず、思わぬ不具合が発生するかもしれません。

屋上の使用目的に合わせた設計がされていること、目的のために必要なスペースが屋上に確保されていることは、満足度の高い屋上作りにつながります。

屋上を使う際の動線に注意してプランニングする

屋上を使用する際の動線を意識して間取り設計をすれば、屋上の使い勝手がよくなり、後悔する可能性が低くなります。

例えば屋上を物干しスペースとして使うなら、ランドリーコーナーが2階にある間取りにすると、導線がよくなり屋上が使いやすくなります。

もしランドリーコーナーが1階で干す場所が屋上だとしたら、1階から屋上まで濡れた洗濯物を運ぶ手間ができてしまい、後悔につながるでしょう。

できるだけストレスなく使えるスペースになるようプランニングすることが、使い勝手のよい屋上作りのコツといえます。

我が家の場合
  • 4年前に新築した我が家(戸建て2階建て)には屋上もバルコニーもありませんが、それでも1階リビング・キッチンの横にあるちょっとした屋外スペースを利用して小規模なバーベキューを休日に楽しむことができて満足しています。
  • スペースは最小限で眺望もとくによくありませんが、快適に楽しめる理由は、屋外スペースとキッチンの場所が近いことにあります。
  • お酒を楽しむにもバーベキューを楽しむにも、キッチンが近いことはとても大切なことです。そのスペースがもし屋上や2階以上にあるバルコニーだったとしたら…現在ほどの頻度でアウトドア気分を楽しむことはなかったように思います。
  • アウトドアを楽しむ目的で屋上を作るなら、キッチンが2階にある間取りにするなどの工夫があると、ストレスなく楽しめる屋上が作れるでしょう。

屋上のある家を建てるならローコスト住宅がおすすめ

コストがかかる屋上のある家を安く建てるには、ローコスト住宅メーカーに依頼することがおすすめです。

屋上のある家を基本的なプランとして作っているメーカーなら、よりローコストに屋上のある家を建てられる可能性があるためです。

ちなみに優良なローコスト住宅メーカーは、家の基本プラン数を絞り、まとめて同じ材料を仕入れるなどの工夫をすることでローコストを実現しています。

屋上が基本プランであれば、そのための材料をまとめて仕入れ、より効率のよい屋上施工がしやすいというからくりです。

屋上作りに特化したメーカーの中には、徹底したコストカットを実現させて、瓦屋根の施工費と同程度のコストで屋上を施工するところもあります。

瓦は屋根材の中では高価ですが、屋上の施工費と考えると手頃といえますね。

またそのようなメーカーなら、屋上のある家の間取り設計のノウハウを持っている可能性も高いと思われます。

さらに屋上のある家の施工実績が多ければ、実際の施工例を見る機会も得られ、実体験に基づく口コミも見つけやすくなるでしょう。

まとめ

屋上のある家にはコストがかかる分、特別な楽しみ方ができます。

しかし屋上のある家を建てて後悔を感じる施主も少なからず存在します。

せっかく費用をかけて作る屋上を満足度の高いものにするには、メリットとともにデメリットについても把握することが大切です。

信頼できるローコスト住宅メーカーと計画的なプランニングをして、使い勝手のよい屋上作りを成功させましょう。

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