普段何気なく目にしている窓ですが、快適に暮らす為には欠かせないものです。
とはいえ、実際に家を建てようと思わないと、窓がどう快適な暮らしに欠かせないか?を感じにくいかもしれません。
実際に建てて住んでみると、こんな問題が起こる事があります。
- 「結露がすごくて掃除が大変!」
- 「窓から寒い風が入ってくる!」
- 「最近、事件が多いから防犯面が心配・・」
など、窓は意外にも、家を建てた後に後悔しやすい場所なのです!
それが低価格で建てられるローコスト住宅なら尚更です。
今からローコスト住宅を建てる人はそんな後悔、したくないですよね。
そこで今回は
- 基本的な窓の種類
- 結露や断熱性・防犯面を考えた窓の選び方
を解説していきます。
この記事を読めば、ローコスト住宅の窓でも安心・安全で、快適な暮らしを手に入れる事が出来ますよ。
この記事の目次
窓の役割と重要性
窓の役割と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
ここで改めて、窓の役割について再確認をしておきましょう。
再確認をする事で、家を建てる時に役立つ「気づき」がきっとありますよ。
窓の役割には以下の3つが挙げられます。
- 換気
- 家の中に光を入れる
- 紫外線を遮る
窓の役割と聞いて一番に思いつくのは「換気」です。
湿気や臭いを失くす為にも換気は大事ですし、何より空気の入れ替えは気持ちの良いものですね。
夏には少しでも外の風を取り入れる為に開けますし、冬にはストーブといった暖房器具のクラっとする空気を入れ替える為に、開けたりしますよね。
また、「家の中に光を入れる」というのも外せない大事な窓の役割です。
想像してみましょう。
家の中に太陽の光が入ってこないと家の中の雰囲気が暗く、空気もどことなく淀んでいる感じになりますよね。
そうなると、家の中にいる自分や家族までもが暗い表情をしがちです。
それが窓さえあれば、解決出来ますね。
「紫外線を遮る」というのも窓の役割です。
紫外線を浴び続けると、ただ単に皮膚や髪が焼けるだけではなく、健康状態にも影響を及ぼします。
紫外線を浴び続ければ皮膚がんにもなったりしますし、白内障といった目の病気にも罹ったりします。
なので紫外線からの健康の事を考えると、窓があるだけで紫外線を遮る効果があるので非常に大事なものだと思えますね。
特に最近ではUVカットされる窓ガラスなんかもあり、窓で紫外線を遮るというのは注目されていると言えます。
また、大切な家具やカーテンを日焼けから守るという効果もあります。
窓選びの重要性
「ローコスト住宅には標準仕様のままの窓でいいや!」
と考えがちですが、そのままで設置を決めてしまうと、後悔する窓になってしまいます。
何も調べないまま、標準仕様の窓に決めてしまうと、断熱性の面から見て残念な窓になってしまうんです。
夏には当然、冷房を使います。
エアコンで涼しくした部屋の空気を外に逃がしたくないですよね?
ですが、その涼しい空気というのは、知らず知らず家の外へと逃がしてしまっているのです。
どこからどの位逃げているかというのが以下の通りです。
屋根 ・・・・・・ 9%
換気 ・・・・・・ 5%
外壁 ・・・・・・ 13%
床 ・・・・・・ 2%
窓 ・・・・・・ 71%
1番逃げているのが窓から、というのが一目瞭然ですね。
冬も一緒で、冬の場合はこんな感じになります。
屋根 ・・・・・・ 6%
換気 ・・・・・・ 17%
外壁 ・・・・・・ 19%
床 ・・・・・・ 10%
窓 ・・・・・・ 48%
冬の暖かい暖房の空気が、窓からこんなにも逃げていくのには驚きですよね。
ローコスト住宅の標準仕様のままの窓を設置した場合、こんな風に熱や空気が逃げてしまい、夏は外と変わらない暑い家に、冬は外と同じ寒い家になってしまうのです。
それだけではなく、ランニングコストも掛かってきます。
それを防ぐためには、断熱性の高い窓を選ぶ必要があります。
断熱性が高い窓というだけで。窓からの熱移動を抑える事が出来ます。
窓の選び方1つで夏でも冬でも快適な暮らしが出来るのですから、窓選びはとても重要ですね。
基本的な窓の種類
窓には複数の部品で成り立っています。
その1つ1つにちゃんと意味があり、それを知っておくだけで家を建てる時に、自分がどんな窓が良いのか?をイメージしやすくなります。
なので理解をしておくのは大切です。
- ガラス
- サッシ
- スペーサー
窓は基本的に、この3つの部品で構成されています。
では早速、この3種類を詳しく解説していきます。
ガラスの種類は3つ
ガラスは3つの種類に分けられます。
断熱性が低いものから高いものがあります。
ガラスというのは、窓における重要な部品となります。
なのでこの項目をしっかりとチェックしましょう。
シングルガラス
シングルガラスというのはその名の通り、1枚から構成されるガラスの事です。
賃貸住宅だとこのシングルガラスが主流になっているので、賃貸で暮らした事がある人はよく目にしているガラスだと思います。
その他にも、約20~30年前の住宅の窓にも多いガラスになっています。
賃貸住宅に住んでいる人なら経験済みだと思いますが、シングルガラスというのはとても寒いです。
それは薄いガラス1枚だけで出来ているので、断熱性がとにかく低いから。
賃貸住宅に住んでいる人の中でも、特に寒い地域に住んでいる人なら分かると思いますが、断熱性がとても低いと窓の結露も酷いです。
安価な為、賃貸住宅や少し前の住宅によく使われていたガラスですが、今の新築にはあまり使われないガラスになっています。
もちろんローコスト住宅も例外ではなく、このシングルガラスが使われる事はあまりないです。
逆に言うとローコスト住宅を建てようとした時に、このシングルガラスを進めてくるハウスメーカーがあったら、注意です。
わざわざ断熱性が低いガラスを進めてくるのは、お客さんの事を考えていない事になるので、怪しんだ方が良いでしょう。
複層ガラス
複層ガラスは2枚のガラスが合わさった窓ガラスの事です。
ペアガラスとも言いますね。
複層ガラスには、ガラスとガラスの間に「中空層」と呼ばれる空間があります。
ガラスとガラスが合わさる空間の事を指します。
この中空層が乾燥している事により、より高い断熱性が保てます。
中空層の中を満たす素材としては空気、アルゴンガス、クリプトンガス、真空の4種類あり、真空が1番断熱性が高い高性能な中空層になります。
一般的には、アルゴンガスやクリプトンガスで満たすのが多いです。
中空層には幅が主に2種類あり、6㎜か12㎜が一般住宅に使われます。
今の新築には、この複層ガラスが多く使われています。
ローコスト住宅にもこの複層ガラスが1番よく使われています。
ガラスが2枚になっているので、シングルガラスより断熱性は高くなりますが、コストは高くなってしまいます。
ですが、安価なシングルガラスで寒い思いをするより、コストが少し高くても複層ガラスにした方が、ランニングコスト的にも良いです。
トリプルガラス
3枚のガラスから構成される窓ガラスです。
解説したガラスの中では1番高性能なガラスとなります。
複層ガラスと同じく中空層があり、その中空層は2つある事になります。
2つの中空層により、複層ガラスよりも断熱性が高くなるので、高性能なガラスと言えるでしょう。
北海道などの寒い地域に住んでいる方なら、このトリプルガラスは馴染み深いかもしれません。
寒い地域の一般住宅や賃貸住宅は、断熱性が高いこのトリプルガラスが主流になっています。
窓自体が重いので、子供や力がないお年寄りは、開けるのに苦労する所が難点です。
しかもガラスの中で1番高性能がなので、コストも1番高いという所もネックになるでしょう。
ですが、断熱性の高さも1番なので、寒い地域に住んでいる人はこのトリプルガラスにした方が良いでしょう。
サッシの種類は4つ
サッシは主に4種類あります。
これもガラスと同じで、断熱性が低いものから断熱性が高いものがあります。
サッシもガラスと同じ位大事な窓の構成部品になるので、チェックしてみましょう。
アルミサッシ
アルミサッシとはアルミニウム合金で作られるサッシの事です。
コストが4種類の中で1番低いですが、熱伝導率が良いので結露が酷いです。
ですが安いという事もあり、賃貸住宅ではこのアルミサッシが多く使われています。
また、昔からある家のサッシもアルミサッシが多いです。
アルミ樹脂複合サッシ
室外側の部分がアルミ、室内側の部分が樹脂で出来たサッシです。
アルミのみよりコストが高く、樹脂のみよりコストが低いのが特徴です。
軽くて強度があり、アルミサッシと樹脂サッシの良い所取りをしています。
なので新築の家やローコスト住宅にも、このタイプのサッシがよく使われています。
樹脂サッシ
塩化ビニール樹脂と呼ばれる樹脂で出来たサッシです。
いわゆるプラスチックの事ですね。
断熱性が高く性能が良いですが、サッシ自体が重く、コストが高いです。
この樹脂サッシはイギリス、ドイツや韓国など寒い国を中心に使われているサッシです。
ですが、日本ではアルミサッシや複合サッシが主流になっているので、この樹脂サッシはあまり普及されていないのが現状です。
木製サッシ
古民家やお寺などで使われているサッシです。
木は熱を通さないので高性能ですが、すきま風が入りやすいのがデメリットです。
また、木製だと定期的なメンテナンスが必要になる上、木製サッシ自体がサッシの中でも高額になります。
なのでローコスト住宅では選ぶ人はあまりいません。
スペーサーの種類は2つ
ガラスやサッシと比べると、あまり聞き慣れないのがスペーサーという部品です。
スペーサーとは、複合ガラスやトリプルガラスのような複数枚からなる窓ガラスの隙間を埋めるための部品です。
この部品がないとガラスをサッシ内に固定できないのです。
先ほどの複合ガラスの所で解説した「中空層」にも、乾燥剤を入れたスペーサーを必ず取り付けています。
このスペーサーには主に2種類あります。
この部品も窓を構成するのに、欠かせない大事な部品になるのでチェックしていきましょう。
アルミスペーサー
アルミサッシと同じく、熱伝導率が良いので断熱性は低いです。
ですが、安価で加工しやすいので、今でもアルミスペーサーがよく使われています。
樹脂スペーサー
コストは高いですが、断熱性も高く高性能です。
寒い地域に住んでいる人、窓の結露で悩みたくない、という人はこの樹脂スペーサーを選ぶと悩みが少なくなると思います。
ローコスト住宅でも出来る窓の結露対策とは?
ここではローコスト住宅でも出来る結露対策を紹介していきます。
結露しやすい窓の特徴とは?
結露が起こっている窓があると、窓がびしょびしょに濡れて、掃除が大変というだけではありません。
窓に結露があると・・
- 家の窓枠、窓周りの木材や床にカビが生えてアレルギーの原因になる
- 結露の水が家の内部にまで染み渡ってしまい、家の構造が腐敗してしまう
- 家の構造が腐敗し続けてシロアリ被害が出る
このような悪影響を及ぼします。
では、こんな被害を出してしまう窓の特徴とは何なのでしょう?
それはシングルガラス×アルミサッシの組み合わせです。
もちろん、これ以外の組み合わせの窓でも条件が揃えば、結露が酷くなってしまうのですが、この組み合わせが1番酷くなります。
アルミ素材は金属の中でも熱伝導率がとても良く、熱しやすく冷めやすい素材となります。
シングルガラスは薄いガラスなので、これもまた結露が起きやすいのです。
なので、この組み合わせの窓は結露が起きやすい条件が揃いやすく、中々結露が治らない(乾きにくい)窓になってしまう訳です。
シングルガラス×アルミサッシの組み合わせは窓の中でも1番安いので、ついこの窓にしよう!と思ってしまいそうになりますが、結露が酷いので気を付けてくださいね。
結露が起こる原因とは?
そもそもなぜ結露が起こってしまうのでしょうか?
結露が起こる原因は3つあります。
- 部屋の湿度が高い
- 部屋の空気の流れが少ない
- 急に部屋の空気の温度が下がる
この3つの内、どれか1つだけ当てはまるだけでは結露は起こりません。
3つが揃うと起こるのです。
湿度が高いというのは、水を多く含んだ空気という事です。
これが急に冷えて部屋の温度が下がると、空気中に入りきらなくなった水が結露と変化するのです。
また、部屋の中に水を多く含んだ空気だらけになったまま、空気が流れない事も結露を起こしやすくなります。
家で1番外の冷気が入ってくるのが窓なので、窓ガラスやサッシが結露が酷い、という事になってしまいます。
寒い地域に住んでいる人なら経験があると思いますが、この結露が起こる条件が揃うと、窓だけではなく、玄関ドアなんかも結露が起きます。
換気が1番大事
結露が起きやすい窓や結露が起こる原因が分かった所で、ローコスト住宅でも出来る結露対策を紹介します。
1番良い結露対策は換気をする事、です。
換気をすると部屋の空気が流れますし、湿度も下がります。
なので結露が起こる条件が減るのですが、結露が起こりやすい冬は窓を開けての換気をつい、躊躇ってしまいますよね。
ですが、今の新築は「24時間換気システム」という物があります。
この24時間換気システムというのは、取り付けられたフィルターや給気口から外の空気を取り入れ、部屋の空気・湿度を流してくれます。
つまり窓を開けなくても24時間ずっと換気をし続けてくれる優れものなのです。
ローコスト住宅でも、24時間換気システムが標準仕様でついているメーカーは多くあるので、ぜひ検討してみてくださいね。
断熱性を高めて結露対策にもなる窓の選び方
窓サイズを小さくする
大きい窓は開放感があるので憧れますよね。
ローコスト住宅でも、リビングに大きい窓がある間取りをよく見かけます。
ですが、断熱性を高めたいのなら大きい窓にするのはNGなのです。
家の中で窓が1番、部屋の暖かい空気が逃げていきやすいです。
なので窓が大きいと、熱が逃げていきやすくなってしまいます。
小さい窓にすると、それだけで断熱性が高まるのでおすすめです。
Low-Eガラスにする
Low-Eガラスにするのも、断熱性を高めて結露対策をするのにおすすめです。
Low-Eガラスとは「Low Emissivity」の略称で「低放射」という意味です。
特別な薄い金属膜をコーティングしたガラスの事です。
これにより太陽の光の放射熱を低減する効果があります。
このLow-Eガラスは、複層ガラスやトリプルガラスといった、複数枚からなる窓ガラスの中空層側に加工されます。
複層ガラスなら中空層側に1枚、トリプルガラスなら中空層側に2枚といった具合に、加工されます。
ローコスト住宅でも、標準仕様で採用されているので、このガラスにするのもおすすめですよ。
またこのLow-Eガラスには2つの種類があります。
住んでいる場所によっておすすめな種類が変わってきます。
断熱タイプ
断熱タイプは、室内側のガラスに加工されているタイプです。
家の中の熱が外に伝わりにくいので、冷房も暖房も外に逃げません。
なので、寒い地域に住んでいる人におすすめなのはもちろん、断熱性を高めたい、結露対策をしたい人や日当たりが悪い場所に設置したい人にもぴったりです。
遮熱タイプ
遮熱タイプは、家の外側の中空層面に加工されているタイプです。
外側に加工されているので、太陽光をカット出来ます。
更に中空層でも熱を弱めるので、家の中に太陽の熱が入って来辛いです。
なので、西日のキツイ場所に窓を設置する時におすすめです。
窓を選ぶなら防犯もしっかりと
窓を選ぶなら断熱性や結露対策の他にも、防犯面もしっかりと考えておきたいですよね。
ローコスト住宅を考えている人は、子育て世代が多くいると思います。
「もし子供だけでのお留守番の時に泥棒が入ってきたら・・」
と考えるだけで、背中がゾッとするでしょう。
泥棒が1番入って来やすいのは、玄関ではなく窓なのです。
しかも道路に面していない、人気がない場所にある窓からの侵入が多いです。
泥棒は人目に付くことを嫌うので、当然ですよね。
実際、玄関や勝手口からの侵入が36%なのに対して、窓からの侵入は64%にも上ります。
また、人目に付きにくい窓でも窓を割るのに時間がかかると、泥棒は侵入を諦めやすくなります。
これも侵入するのに時間がかかると、それだけ人目に付く時間が増える事になるので、諦めやすくなると言われています。
5分以上、窓を割るのに時間がかかると7割が、10分以上かかると9割の泥棒が侵入を諦めます。
なので防犯面をしっかりと考え、対策をする事がとても大事になってくる訳です。
防犯対策を考えた窓の選び方
防犯ガラスにする
防犯対策を考えた時に、防犯ガラスにするというのが1番に思いつく、という人も多いのではないでしょうか。
この防犯ガラスにする、というのは家を建てるなら実行しやすいので、1番良い対策だと思います。
この防犯ガラスというのはどういう物かというと・・。
一般的に防犯ガラスと呼ばれている物は、合わせガラスの事を指します。
合わせガラスとは、室内側のガラス面に「中間膜」と呼ばれる特殊なフィルムを挟んだ2枚からなるガラスの事です。
この中間膜は主に厚さが3種類あります。
0.76㎜ ・・・ ドライバーだと窓が割れない。バールだと手慣れている人であれば割る事が出来る。中間膜の中ではそこまで強い強度はない。
1.52㎜ ・・・ ドライバー、バールのどちらでも割る事が困難になる。防犯ガラスとしては1番主流なフィルム。
2.28㎜ ・・・ 高い強度を保つフィルム。ただし厚いのでガラス自体も厚くなってしまい、サッシに入りきらない事が多い。なので加工が必要なのでコストが高くなる。
時々、先ほど紹介した複合ガラスやトリプルガラスも、合わせガラスと同じ物なんじゃないか?と思ってしまう人がいます。
複合ガラスも合わせガラスも2枚からなる窓ガラスなので、混乱してしまいますよね。
ですが、複合ガラスやトリプルガラスには中間膜を使っていないので、防犯効果は期待できません。
断熱性を高めつつ防犯効果もある窓にしたい時は、複合ガラスやトリプルガラスにした上で、防犯ガラスに加工するという事が出来るので、検討してみてくださいね。
FIX窓にする
防犯面を考えた窓にするなら、FIX窓にするのもおすすめです。
「はめ殺し窓」とも呼ばれる。
FIX=動かないようにする・固定するの意味。
名前の通りに、窓枠とサッシが固定されて動かないので開かないタイプの窓。
このFIX窓を家の高い所に設置すれば、家の中に光を取り入れる事が出来つつ、脚立などの台がないと侵入が出来ないのでおすすめです。
また、このFIX窓というのはデザインが豊富にあり、人1人入るのも困難な位の細長い窓にすれば、低い位置でも侵入出来ないので安心出来ますよ。
今は、24時間換気システムがローコスト住宅でも採用されているので、換気の必要がありません。
なのでFIX窓でも十分だと思います。
CPマークが付いている窓にする
最後におすすめしたい防犯対策窓は、CPマークが付いている窓です。
CPマークが付いている窓というのは、防犯を意味する「Crime prevention」のCとPを取ったマークの事です。
先ほど泥棒は侵入するのに5分以上かかると諦めやすくなる、という話をしました。
それに基づいて、窓を割るのに5分以上かかる事を確認した防犯性が高い窓に、CPマークのシールを付ける事になっています。
このCPマークが付いている窓にしておくだけで、泥棒は侵入を諦めます。
まとめ
ローコスト住宅の標準仕様の窓でも、ある程度の断熱性、結露対策、防犯対策は見込めます。
ですが、本気で家や家族を守ろうと考えた時には、少し物足りなく感じるかもしれません。
オプションになってしまっても、家や家族をしっかりと守れる窓にする事で、安心して快適に暮らせます。
家を建てる前にはぜひ、窓の事についても考えてみて下さいね。