この記事ではローコスト住宅に対する漠然とした不安要素を解消するため、ローコスト住宅がやばいと言われる具体的なポイントを解説します。
ローコスト住宅は単純に安いからやばいのではないか、と不安になって踏み切れない方は多いのではないでしょうか。
本当に気を付ける必要がある大切なポイントを押さえてローコスト住宅を選択すれば、ローコストが理由の失敗リスクをかなり下げるられるでしょう。
安い理由がわかれば不安は解消され、むしろ上手な家づくりにつなげられます。大きな買い物である家づくりを充実したものにしましょう。
この記事の目次
ローコスト住宅はやばい?具体的なデメリットを解説
- 漠然とローコスト住宅なんてやばいと思っている
- 周囲もローコスト住宅はやばいと言っている
- 平均坪単価が40万円前後とされるローコスト住宅の安さは気になる
ローコスト住宅を検討してはいるけどなんだか不安な方は、このように思っていませんか。
不安要素であるローコスト住宅のデメリットをはっきりさせることで、対策方法が見えてくることもあります。
自分が譲れないと思っているポイントが、一般的にローコスト住宅のデメリットと言われているポイントに該当していなければ、ローコスト住宅を選択しても後悔が少なくなるでしょう。
間取りやデザインの自由度の低さ
間取りやデザインの選択肢が少ないことは、ローコスト住宅のデメリットと言われています。
- 南向きにキッチンがある海外のような間取りにしたい
- 浴室は広く、洗面は狭い間取りにしたい
このような間取りの要望を叶えることは、ローコスト住宅では難しい場合がほとんどです。
要望が特殊な場合は、ローコスト住宅のこのデメリットはやばいポイントになりますね。
手間がかからないことは、家づくりのコストを抑えるために重要なことです。
特に家の構成は価格に大きく影響する部分なので、間取りがパターン化されていることはローコストを実現するために避けられないデメリットと言えます。
初期設定になっている仕様グレードが低い
ローコスト住宅はコストを安くするため、様々な設備の仕様が低く設定されている可能性がある点がデメリットの1つです。
- 耐震性や断熱性など家の基本設備
- キッチンや浴室など水回りの設備
- 照明やアンテナなどの電気設備
- 壁紙など内装設備
特に耐震性や断熱性など重要な部分の仕様については、やばい問題になりえるポイントです。
耐震性があまりに低いローコスト住宅は地震災害時に不安があります。
断熱性が低ければ室内を快適に保つためにエアコンなどの光熱費が余分にかかり、入居後の生活費にやばい影響を及ぼすでしょう。
プランニングの打合せをじっくりできない
ローコスト住宅のプランニングでは、打合せをあまりじっくり行えないデメリットがあります。
初めての家づくりで不安がある中、じっくり打合せをるすことなくプランが作り上げられ、さらにそのまま家が建てられていくことに不安を感じることもあるかもしれません。
このデメリットは、人件費をかけないプランニングを実現するため発生します。
打合せにじっくり時間をとり多くの相談ができるプランニングには人件費がかかるため、その分建築費が高くなってしまうのです。
ローコスト住宅のデメリットは本当にやばい?
一般的にローコスト住宅のデメリットと言われていることは、もしかしたらあなたにとってはデメリットではないかもしれません。
家の基本的な部分に関するやばいデメリットは別として、それ以外は人によってデメリットにはなりません。
デメリットと上手に付き合って、お得にローコスト住宅を建てられる可能性があるので紹介します。
自由度の低さは家づくりの失敗を減らす
ローコスト住宅の間取りや家全体のデザインの自由度の低さは、むしろメリットになることもあります。
選択肢は限られていても、万人にちょうど良く考えられた間取りになっている場合がほとんどだからです。
どんどんデザインにこだわり奇抜な家になってしまうのが、自由度の高い注文住宅のデメリットと言えます。
極端な間取りやデザインは見た目がおしゃれなため目を引きますが、住みやすさの観点から見るとどうでしょうか。
ローコスト住宅は無難ですが、大きな失敗はしなくて済むでしょう。
さらに家自体が規格化されていることで、建てる職人の腕によって仕上がりに差が出にくい点もメリットとなります。
初期設定にハイグレードは必要?
家の基本部分の設備が低すぎるのは問題ですが、水回りや電気の設備は最低限のグレードで問題なく暮らせる場合がほとんどです。
家を安く建てるためには、余分な設備機能はカットすることが必須ですが、ローコスト住宅の場合初めからカットされているのでその手間がかかりません。
「初期設定のグレードをとりあえず採用して、どうしようもない不都合があったら住み始めてから交換」と割り切って決めるのがおすすめです。
たいていの場合交換するほどの不都合はないでしょう。
家に何を求めるかはっきりさせる
家の1番の目的は風雨から家族を守り、健康に暮らすことです。
しかしそれだけを叶えれば良いわけではないのが現代ですね。
最低限の家の目的の次に何を求めるかは、人それぞれ異なるでしょう。
長い人生をどのように生きていくかを考えることが、どのような家を建てるかの答えにつながっているとも言えます。
今建てようと考えている家は、どのくらいの期間暮らす家ですか。
将来設計を見直す
- 子育てを終えて夫婦2人に戻ったらマンション暮らしにする
- 退職後は夫婦どちらかの田舎に移住する
このように人生設計を考えることは家づくりで欠かせません。
もし何世代にも渡って住み継がれる家を建てたいなら、当然ローコスト住宅は選択肢にするべきではありません。
しかし建築予定の家に住む期間がある程度見えているなら、長期間ローンが残るような資金計画をしなくても済むローコスト住宅はぴったりの選択肢と言えます。
戸建てを建てたとしても、一生その家に暮らすかどうかは人それぞれです。
第二の人生に影響のない家づくりも一つの形ですね。
家は人生においてどれくらいのウエイトか見直す
家がどれくらいのウエイトで人生に存在するかも、人それぞれです。
多額のローンを組んで全力投球するほど、家が人生のウエイトを占める方も少なからずいるでしょう。
一方旅行や子どもの教育に重点的に資金を使いたい方もいます。
当然正解はなく、趣味も考え方も個人の自由ですね。
できる限り安く最低限の機能が整った家を建てて、それ以外のことに使える資金を増やす人生設計もまた1つの正解でしょう。
安全にローコスト住宅を建てるなら~押さえたい確認ポイント~
ローコスト住宅のデメリットと上手に付き合えること、人生設計にローコスト住宅がマッチしていることがわかったら、上手にローコスト住宅のハウスメーカーを見つけたいですよね。
ローコストである分、より慎重にハウスメーカー選びをする必要があります。
考え方や価値観だけでカバーしきれない、やばいデメリットがあるような家づくりをする事態にならないために気を付けるポイントとは何でしょうか。
実績や口コミ
口コミの多さは実績の多さとも言えるので、ある程度口コミが見つけられるハウスメーカーを選択肢に挙げることからまずは始めます。
実績が多ければその分、実際にそのメーカーが建てた家を目で見て確認する機会が得られ安心です。
またハウスメーカー自身の発信情報以上に、実際にそのハウスメーカーで家を建てた施主の口コミは信頼できるものが多いのが一般的です。
ハウスメーカー選びで特に気を付けるべきはそのメーカーの弱みですが、当然ハウスメーカーは自身にとってマイナスになる情報は積極的に発信しません。
しかしマイナスな口コミがまったくないメーカーを見つけることは難しいものです。
多くの施主がいれば必ず批判的な口コミもあるので、自身にとってそれが決定的なものでなければスルーすることも必要です。
メリットの方が批判的口コミを上回るハウスメーカーを探しましょう。
基本的な性能
家の基本的な性能である、耐震性や耐熱性に重点をおいたローコスト住宅を建てるなら、大手ハウスメーカーが母体となっているメーカーから選ぶことがおすすめです。
元がしっかりしているので、家の基本的な部分が信頼できる場合が多いからです。
またしっかりと数値で比較することも大切で、そもそも数値として耐震性や耐熱性を公表していないローコスト住宅のメーカーはやばいと思って良いかもしれません。
少しでも安くしたいとことですが、基本的な性能部分で節約しすぎているメーカーを選ぶのはやめましょう。
後々生活でかかる光熱費がかさんだり、高いメンテナンス料金がかかったりと長い目で見たときにローコストではなくなっている可能性があります。
保証期間
新築の家に不具合があった場合に責任を持ってもらえる期間は、10年間と法律で決められています。
それ以上長い保証を独自で設定しているメーカーは、それだけ品質に自信があるとも言えるでしょう。
長期保証なら絶対安心というわけではありませんが、目安にはなりますね。
ちょっとした不具合は長期間放置することで、費用面も作業量も大事になりがちなのでこまめな点検があればさらに安心です。
口コミ調査の際は点検に関する情報も忘れずにチェックしましょう。
契約時は点検するとメーカーが言っていても、実際に実施されていなければ意味がありません。
また保証対象がどこまで網羅されているか確認することも大切です。
実際にメーカーが建てた家を見る
ローコスト住宅のメーカーには立派なモデルハウスを持たないものもありますが、それは良し悪しの判断基準になりません。
むしろモデルハウスを持たないメーカーの方が、さらに効率良くローコストを実現できてると見ることもできます。
そのメーカーが実際に施工している建設現場や、完成した家の公開を行っている場合は信頼度が高いと言えるでしょう。
さらに完成見学会は極端に立派すぎるモデルハウスを見るより、実際の完成図を想像しやすくなるのでおすすめです。
建築現場を見る機会が得られるなら、職人の態度や材料の扱い方を見るとメーカーの実態がわかります。
自分の家がどのように建てられるのか、という厳しい目線で見学してみましょう。
標準仕様の範囲に注意
どこまでの設備が標準として含まれているのか確認しましょう。
- 当然含まれていると思っていたらオプション扱いだった
- オプションの価格設定が高すぎる
このような落とし穴はローコスト住宅にありがちなものです。
しっかり確認しないと、ローコスト最大の魅力である安さが台無しになってしまいますね。
規格通りがローコスト住宅の安さの理由の1つなため、その規格が何かを知ることはとても重要です。
図面に記載があっても確認は必ずしましょう。
イメージ図として便宜上記載があるだけという可能性もあります。
極端に安いメーカーは避ける
ローコストで家が建てられると言っても限度はあります。
極端に安く建てられるハウスメーカーは少々警戒することも必要です。
よほどそのメーカーに特別な魅力がない限り、避けるのが無難と言っても良いでしょう。
賃貸と同じようなスパンで住みかえるものではない戸建てに、あまりに粗悪な品質のものを選ぶべきではありません。
極端な安さでなくても、安さの理由をメーカーに確認することは大切です。
材料を安く大量に仕入れるためローコストが実現できる、など安さに納得の理由があり、極端に安すぎないメーカー探しを心掛けましょう。
まとめ
ローコスト住宅は大切なポイントを疎かにすると割高になったり、肝心の家が粗悪なものになったりとやばいリスクが待っていることがわかりました。
しかし確認ポイントをしっかり把握してやばいリスクを回避すれば、ローコストが原因の後悔を減らせます。
自分の人生にローコスト住宅が合っていて、ローコスト住宅のデメリットにも納得できるなら、上手に利用して余裕ある生活を送りましょう。